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  • 2009.10.07 Wednesday
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幼児教育の歴史・フレーベル「恩物」

昨夜、すこし時間のあるときに、私が保育や幼児教育の歴史に
興味をもったきっかけになった本を、開いてみました。

もう古くて、黄ばみどころか紙の上部分が茶色くなっている
文庫本。

『幼児教育の歴史 日本の幼稚園 子どもにとって真の幸福とは』
         著:上 笙一郎、山崎 朋子   光文社

この本を読んで感動し、
自分がふだん勤めている(その頃勤めていた)保育園の常識や
幼稚園の雰囲気というのは、「これが当たり前なのではない」
と思うことができました。

この本と、それから、倉橋惣三の人や活動関係を知る本を何冊か
読むと、日本での幼い子どもたちに対しての保育・教育について
いろいろなことが理解できてきますし、
自分なりの思いを整理していけると思います。

日本の幼児教育の創生期には、
民間の有志の苦労や努力、挑戦と失敗などが
たくさんあります。

そういった事を知るにつけ、
「子どもが好きだから」「楽しそうだから」というような理由
だけで保育者をめざす若い人や、
「給料が安い、休みが希望どおりとれない」などで認可外保育室を
すぐに辞める人たちを思い、
悲しい気持ちになるのです。


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日本の幼児教育の始まりを考えるとき、
フレーベルの影響は、はずすことができません。
また、どうして日本に「幼稚園」という、お金のもうからない事業が
根付き、急速に広がってくることができたのか、
そのあたりにも、関係してきます。

フレーベルといえば、保育学生が思いだすのは「恩物」でしょう。

「恩物」は、フリードリヒ・W・フレーベル(ドイツ、1782〜1852)が創案した、教育遊具です。
こういったものを作りながら実践をしたことで、幼児教育の発展に
先駆的な役割を果たしました。
フレーベルが「幼児教育の父」と呼ばれているのは、こうした偉大な業績
によってです。

Kommt,lasst uns unsern Kindern leben!

「さあ、わたしたちの子どもに生きようではないか!」と訳されている
フレーベルの有名な言葉ですね。

「子どもの発達段階に即した子どもらしい生活をたいせつに」ということと、
「おとなが子どもの視点に立って、子どもと心をつなぎ、ともに社会を
 作っていこう」というふたつの意味が込められているといわれます。

ここにフレーベルの幼児教育に対する基本的な考えが凝縮されています。


ただし、日本で幼児教育が始まり、広がっていく中では、
「恩物」の取り扱いや遊び方は、形骸化・自由な発想ではない形になって
いきがちでした。

もちろん日本独自の保育や教育方法など、それまでなかったわけですから、初めての官立幼稚園「お茶の水幼稚園」では、フレーベルから直接に
幼児教育を学んだという“松野クララ”を主任保母としました。
ですから、「恩物」を使いはじめたのは当然であり、
それ自体は幸運だったわけです。

ただ、最初の頃に「幼稚園」に来ることができた子どもたちは、
華族・貴族・高級官僚・金持ちの子どもばかりで
毎日お付きの者がついていて、何かあれば親に報告をする…
そんな状態では、のびのびした保育など、できませんね。

そうして、「恩物」自体も、
「机の上で、行儀良く座って、一定の手順で扱う」
というような、堅苦しいものになっていきました。

そもそもフレーベルが望んでいたような
「庭や自由な場所で、遊びながら子どもを伸ばす」
というような使い方では
なくなってきたのです。


そんな状況について、革命を起こしたのが“倉橋惣三”でした。

以前、(株)フレーベル館の役員をなさっていた方とお話した時、
「倉橋惣三は、恩物をカゴの中にごちゃごちゃにあけて、
  自由に積み木として遊べるおもちゃにしたんだよ」
と、嬉しそうにおっしゃっていました。

さらに、やはり(株)フレーベル館にお勤めだったある社員の方が
「恩物」を使った遊び会に呼んでくださったことがありました。
特に第5・第6恩物は、展開をさせながら遊んでいくと、
大人でも、とっても楽しい!おもしろい!ものです。
「幾何学の考え方を、自然に身につけるんだな〜」と思いました。

そして、
「一応、箱からの出し方・しまい方・遊び方のルールができている
 けれど、要は楽しく遊べればいいのだから、こだわらないほうがいい」
とおっしゃったのに、共感しました。


幼児教育に大きな役割を果たしたフレーベルと「恩物」。
日本の歴史の中では、いろいろな役割と使われ方を変遷してきた「恩物」。

「恩物」を使って、新しい遊び方や楽しみ方をまとめてみたいな、と
数年前から思っているのですが、まだできていません。

現代のクリエイティブな若い保育者たちと、何の前知識もなく
この教材を持ったら、いろいろな遊び方が出てきそうだと
思いませんか?


▼「恩物」の写真、簡単な説明がみれます。
 http://www.rakuten.co.jp/anone/658195/









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  • 2009.10.07 Wednesday
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  • 18:04
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  • 2011/04/05 12:07 PM
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